月別: 2017年6月

機能性便秘にならないために


日常の生活の改善を図ることによって便秘の解消を期待できる機能性便秘については日頃の心がけによって慢性化することを防ぐことができます。まず、女性に多い過度なダイエットをしないことです。バランスのよい食事を摂りながら運動をしてダイエットすることは問題ありませんが、ただ食事の量を減らすというやり方では、排出すべき便をつくることができなくなるため、便秘の原因となります。

次に、十分な水分と食物繊維を摂取することです。便秘になると、腸内に排出されない便が長く留まった状態となり、時間が経過するにつれて腸壁から水分が吸収されて、さらに便が硬くなってしまいます。硬い便が出にくくなることは当然となるので、十分な水分を補給することが必要となります。また、体の中をきれいにすると言われている食物繊維を多く含んだ食べ物を摂取するように心がけるのもポイントのひとつです。

腸内の善玉菌と悪玉菌の絵
画像出典元:便秘の解消体験談《私の便秘は解消しました。》

神経性胃腸炎、大腸過敏症など、ストレスや自律神経の乱れが体に変調をきたすことが多いのはよく知られていることです。ストレスをため込まないことは、便秘の解消と密接な関係があります。腸内で常に陣地争いをしている善玉菌と悪玉菌ですが、悪玉菌が優勢な状態ですと便秘は一向に改善されません。ビフィズス菌などの善玉菌を増やして腸内環境を正常に整えるために、善玉菌の餌となるオリゴ糖などをヨーグルトに混ぜるなどして、定期的に摂取するのもおすすめです。

長い便秘で悩んでいる人は、毎日の食事や飲み物に、液状または粉末のオリゴ糖を少しだけでも混ぜることで善玉菌は増えていくはずです。善玉菌を優勢な立場にして、便秘を改善するためにも少しづつでも良いのでオリゴ糖を摂取していくようにしましょう。

 

機能性便秘のタイプ


特に体に異常がないのに便秘になってしまう機能性便秘は、日常的に便秘薬に頼ると、一時的には解消できても根本的な改善は図られないため、生活習慣の改善や食生活の見直しなどをする必要があります。機能性便秘は大きく3つのタイプに分けることができます。そのひとつが弛緩性便秘です。これは、大腸の筋肉がゆるんでしまうことによって起きる最もポピュラーな便秘で、高齢者や女性、運動をほとんどしない方に多くみられるものです。2つ目が痙攣性便秘です。これは、弛緩性便秘とは真逆の症状で、大腸の筋肉運動や蠕動運動が激しすぎることから、常に痙攣しているような状態となり、正常な便の排泄ができなくなる状態です。ストレスも大きな原因のひとつとされており、最近は増加傾向にあります。

3つ目が直腸性便秘です。別名、習慣性便秘とも呼ばれているもので、仕事が忙しかったり、人目を気にしたりすることで、日常的にトイレに行くことを我慢してしまう傾向がある方に多いものです。大腸に特に問題があるわけではなく、直腸まで便が到達している状態でありながらも、正常に便を排出することができないことによって便秘になってしまいます。これら3つのタイプの機能性便秘は、普段の生活と密接に関わっているものであるため、規則正しい生活リズムやバランスのとれた食事、ストレスをため込まないことなどによって、解消することが可能となります。

 

器質性便秘と機能性便秘


便秘が長引くと、常にお腹が張ってスッキリとしない状態が続き、肌荒れだけでなく気分的にもイライラしがちになります。男性でも便秘に悩んでいる人はいますが、圧倒的に女性の方が多いと言われており、テレビCMなどで便秘薬をみても、その内容やパッケージのつくりから女性をターゲットとしたものが多いことがわかります。トイレに雑誌やスマホなどを持ち込んで、長時間座っている女性も多いようです。女性の便秘には、女性特有のホルモンバランスの影響もあり、特に生理前に便秘になりやすいという方もいるようです。また、女性はよくダイエットに挑戦しますが、少ない食事量によって排出する便の量が減ってしまうことも一つの原因であると言われています。さらに、一般的に男性に比べて筋力が劣ることから、いきむ力が弱く便を排出する力が弱いことも影響しています。

便秘は、器質性便秘と機能性便秘の2つに分けることができます。器質性便秘は、胃や小腸、大腸や肛門など、体の器官になんらかの物理的な障害があることや大腸内の病気などによって、正常に排便ができないタイプのものです。なかには、生まれつき腸管が細かったり、形質異常があったりなど、先天的なものもあります。器質性便秘の場合は、生活習慣の改善といった自らの努力によって便秘を解消することができないため、早めに受診して治療することが必要となります。一方、機能性便秘は、何らかの理由により腸の機能が低下していることが原因となるので、生活の改善を図ることで症状を緩和することが期待できます。